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 ㉕ 中小製造業のグローバル展開 3回目(3/3)

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P2M の中小製造業の現地法人への適用 9.参考資料① 異文化コミュニケーション 9-1 中国人と日本人の“人事評価”の違い 日本は「減点法」、中国は「加点法」 9-2 「高コンテキスト・低コンテキスト」と         「集団主義・個人主義」 日本人と中国人の性格の共通点と相違点 9-3 コンテキストと国籍 アジア人は高コンテキスト、欧米人は低コンテキストである。 9-4 「欧米人とアジア人」と「中国人と日本人」の性格 中国人は日本人と同じく高コンテキストであるが、個人主義である 9-5 中国人と日本人の能力 中国の人材は玉石混で「優秀な人材」と「そうでない人材」の差が大きい。 日本の人材は平均的である。 9-6 中国人と日本人の性格の違い 中国人は積極的、日本人は消極的である。 9-7 中国と日本の歴史と経済の関係を学 ぶ 中国人とのコミュニケーションは、 ・相手の文化に対する敬意を忘れないことや、 ・相手の価値観や立場からものを観ることが必要。 10. 参考資料② ノレッジマネジメント 10-1 暗黙知と形式知 暗黙知と形式知には長所と欠点がある。 中小製造業は暗黙知の活用が適している。 10-2 中小企業では暗黙知をもっと活用すべきである 暗黙知は中小企業には適しているが、大企業には適していない傾向がある。 10-3 「言葉で表現できる部分」と「言葉で表現できない部分」 動物や顔を認識するには、「形式知」よりも「暗黙知」の方が優れている。 10-4 中小製造業のノレッジマネジメント 中小製造業では全員がface to faceでコミュニケーション出来る。 小集団で暗黙知を活用できればたいへん効果的である。 10-5 中小製造業での暗黙知の活用のポイント 中小製造業ではSECIモデルを暗黙知中心に活用する。 11. 参考資料③ グローバルビジネスでの留意点 11-1 日本のビジネスの“長所”はグローバルビジネスでは“欠点”となる 11-2 “和魂洋才”によるハイブリッド経営 11-3 欧米の“知識体系”は中小製造業へ取り入れ方がむつかしい 11-4 「現地法人の責任者」には“全幅の信頼できる人物”を選定する 12. 添付資料 プロジェクトマネジメント計画書 12-1 プロジェクトマネジメントの視点から見た     海外進出のプロセス ここではベトナムなどの新

 ㉔ 中小製造業のグローバル展開 2回目(2/3)

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~P2Mの中小製造業の現地法人への適用~ 4.リーマンショックが海外の現地法人に与えた影響 その中小製造業にとって“2008年のリーマンショックの影響”は本当に大きかった。自動車や電機業界の製造業は国内市場だけでは生き残れなくなり、海外展開を更に進展させた。そのために2008年は中小製造業にとって“生き残りのためのグローバル化元年”となった。 更には、リーマンショックは日本国内だけでなく、“中小製造業の海外の現地法人”にまでも追討ちをかけてきて、「系列取引の減少」、「独自営業による現地企業との取引拡大」、「リストラチャリング」など大きな影響を与えた。 4-1 D社のグローバル展開の歴史 リーマンショック以降、日本的経営からグローバルスタンダード経営に シフトしてくる。 4-2 リーマンショックがD社の経営環境を    大きく変化させた 特にコンプライアンスも重視される。2008年日本版SOX法が 施行され、“ガバナンス、内部統制、セキュリティなど”の体制が 整備される。つまり業務の流れやルールが文書化される。 5. プロジェクトとプログラムの関係 中国のビジネススピードは日本の10倍である。外部環境の急激な変化に 合わせて、D社の現地法人内のリストラクチャリングを実施して、 タイムリーにビジネスモデルを再構築していくことが求められている。 5-1 プロジェクトからプログラムへ ・・    その原因は外部環境の変化 中国ビジネスでは「あるべき姿」までが変化していく。 5-2 経営スタイル、改善・改革、目的、要件定義の    視点から分析 プログラムは「ミッション志向」であり、 「事業戦略の達成」が目的 5-3 戦略、プログラム、プロジェクト、    ポートフォリオの関係 ポートフォリオの目的はプロジェクトから得られる価値や収益を 最大化することである。 5-4 プロジェクトとプログラムの目的の関係 プログラムの目的は「事業目標の達成」、「ミッションの達成」である。 プロジェクトの目的は「成果物の作成」である。 6. ビジネスモデルの運用の定着化と情報システム化 ビジネスモデルを構築すると、その運用を定着するために 情報システム化を図る。 6-1 D社のプログラムのフロー図 D社のプログラムマネジメントのフロー図は①⇒②⇒③⇒④⇒⑤と順番に展開される。 ツールとして、日

 ㉓ 中小製造業のグローバル展開 1回目(1/3)

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~P2Mの中小製造業の現地法人への適用~ 0. はじめに 1 ) P2M関西研究会への参加 私は関西P2M研究会に参加した。そこで様々な分野で活躍中のグローバルビジネスのスペシャリストと巡り会った。事例研究における意見交換により、私はグローバルビジネスについての見識を高めることが出来た。      2008年 オフショア開発の事例研究     2012年 グローバル事業展開の勘所 2 ) グローバルビジネスにおける「生き残り」のための勘所の研究 私はITベンダーで、中国や東南アジアに進出する日系製造業の情報システム構築の支援を長年担当してきた。また海外職業訓練協会OVTAで国際アドバイザーとして、海外に駐在員として赴任される方へのキャリアコンサルティング等の人材育成の仕事に携わってきた。 中小製造業が生き残るには「勘所」があるように思われる。関西P2M研究会で吸収した知識とノウハウを活用して、「グローバルビジネスにおける中小製造業のサバイバル戦略」について分析を行う。 3 ) 分析の視点・・「プログラム&プロジェクトマネジメントの視点」からまとめる 中小企業の海外進出については、既にたくさんの書籍が市場に溢れている。それらは海外駐在員による貴重な個人的体験談や苦労話が書かれており、大変実務的で興味深い。しかし、「企業の戦略、リスク分析 、WBS」のようなプロジェクトマネジメントの切り口で統合的にまとめられているものは少ない。ここでは「プログラム&プロジェクトマネジメントの視点」からまとめることにする。 4 ) 目次  以下の様に3回に分割している。 1. 中小製造業のグローバル化動向 1-1 日本の競争力は国際競争力ランキングによると、    現在21位と低迷している。 1991年のバブル崩壊までは日本の競争力は世界一であった。 しかし1991年のバブル崩壊以降、日本経済は長期的な景気低迷に陥っている。 1-2 中小製造業が活性化すれば日本経済は再生する 中小企業及び小規模企業は日本の全事業者数の96%以上を占める。つまり日本の中小製造業が活気を取り戻せば、日本経済は再生することになる。 1-3 中小製造業のグローバル化の動向 日本の市場は縮小傾向にあり、一方アジアの市場は急速に拡大している。日本企業の拠点は海外展開され、空洞化が進展している。そのた