㉚ 中小製造業の海外拠点のガバナンス


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ポイント

・海外(東南アジアや中国)に拠点を持つ中小製造業の経営にはガバナンスは
重要である。このガバナンスの課題を整理し、解決のための手法としては
「異文化コミュニケーション」と「プロジェクトマネジメント」が有効である。

中小製造業の海外拠点における問題点(ガバナンス以前の問題点)

・戦略的な意思決定は、現地の経営者ではなく日本の社長が意思決定している。
現地日本人経営者はサラリーマン的な人材が多い。
現地では重要な権限や責任を実行するための経営資源を持っていない。
日本から中間管理署が派遣されるが、重要な意思決定は任されていない
日系企業では日本人の経営者が多い。現地人の経営者の登用は少ない

・現地の日本人経営者は自分の個人的な経験や勘で経営している。
業務の標準化・マニュアル化はされていない
日本企業では責任・権限・職務規定は曖昧であることが多い。
そのために現地法人でも責任・権限・職務規定は曖昧である。
特に日本独特の「稟議制度」は現地社員には理解不能
  全員に責任があるが、何故か誰も責任を問われない。責任者不在。
  ハンコの数が多いため意思決定に時間がかかる。
日本企業の企業風土の閉鎖性・曖昧性は現地社員には理解不能
日本型経営の強みであった職能給制度はグローバルビジネスでは通用しない

問題解決のポイント
現地日本人経営者は優秀な人材を派遣し、
 重要な権限や責任を持たせ、ヒト・モノ・カネの十分な経営資源を持たせる

・海外拠点では、外国人が社員になるので、
人事や業務のグローバルな仕事の進め方や意思決定の採用、
リスクを把握した上で、適切な業務プロセスの設計・構築・運用を遂行

以上

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